2020年06月18日

資格制度がもたらした建設業界の低い生産性

十数年前、建設業法が改正され、請負金額が一定以上の建物の工事には専任の技術者(一級建築士、一級建築施工管理技師)の配置が必要となった。

現場職員が10名、20名と必要になる大きな建物を対象としている大手ゼネコンには全く影響はなかったが、中小の建設会社は資格者が不足しており、専任の配置が出来ないとの問題が起きた。
一人が複数の現場管理していた、無資格者が現場管理をしてした会社である。




その時、資格者が必要となった建設会社が何をしたかと言うと「有資格者なら、年齢不問、1日一回、好きな時間に現場に行くだけ」として、シルバー人材の奪い合いを行ったのだ。
その後、リーマンショックによる景気悪化で仕事が少なくなった影響でシルバー人材の奪い合いも少なくなった。
2019年に発覚した大和ハウス工業の資格取得に対する会社ぐるみの実務経験偽装もこのような状況があってでの事である。

この問題は現在も続いている。

未だに資格者を確保出来ない中小の建設会社が多数あります。そこでは、何もしない、何も出来ない名前だけの管理者を雇い、実質はそこそこ出来る無資格者または複数の現場を兼務する管理者が現場を見ているのである。

私が問題とするのは、何もしない人が居ると言うことだ。残念ながら、この人達は建築の仕事には適性がない。にもかかわらず、資格者と言うだけで、会社に所属している。全く、生産性のない人である。きっと、このような人の適性に合う仕事は他にあるだろうから、建築を辞め、そのような仕事をした方が社会のためになる。





資格制度の弊害である。
posted by さる課長 at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ

2020年06月09日

会社利益の大半は一部の社員が上げている。

 国税庁の資料によると所得税総額の約3割は所得1500万円以上である1%の納税者が支払っている。

 会社も同じである。利益の30%は1%の社員が産み出している。50%は19%の社員、つまり、利益の80%は2割の社員が産み出している。

 では残りの8割の社員は不要なのかと言うとそうではない。会社には利益は産まないがやらなければならない仕事もある。つまり、経費として存在している社員である。中でも1割は全く不要な社員を会社は抱えているものである。居なくても全く困らない。

 自分の会社を冷静に見て欲しい。会社の利益は何か?誰が利益を上げているのか?自分の利益貢献は?




 まあ、会社の利益に対する自分の貢献額を全社員に上げさせると、きっと、総利益の数十倍にはなってしまうだろうが(笑)

さて、会社の業績を上げるには。
この構造を見れば「全社一丸となって」など意味がない事が判るだろう。2割の社員が頑張れば良いのだ。会社もそのための施策を行えば良いのだ。8割の社員のモチベーションなどは不要。

 これを明確にしないから、会社、上司、部下への不満が出るのだ。


posted by さる課長 at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | さる課長の日記

2020年06月05日

名監督になるには名選手でないとならない。

“ 名選手、必ずしも名監督にあらず ”との言葉がある。逆に名選手でなかった人で名監督になった人はどのくらい居るのだろうか。それは監督の力量ではなく、たまたま、選手が良かっただけでは。

サラリーマンを考えてみる。『担当者の時の成績は良くなかったが、管理職としては高い実績を出している。』なんて事はない。

あるとしたら、勤続年数と人柄だけで管理職になり、たまたま、優秀な部下が居たとのケースだろう。
まあ、自分が出来ないのを知っているので人にもうるさく言わない。部下はのびのび仕事が出来る。

これが管理職、監督の役割であれば楽なものだが、常に運任せである。継続した成果は出せない。





posted by さる課長 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | さる課長の日記

レオパレス21は倒産するのか?どのような影響があるのか。。。

アパート建設賃貸会社のレオパレス21が、2020年3月期の決算を発表した。

前年686億円の赤字に続き、803億円の赤字。二期連続の営業赤字である。また、1千人規模の希望退職を募るとしている。
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なぜ、営業赤字となったか?

アパートの施工不備の問題によるイメージ低下(新規受注減、入居減)、また、コロナの影響によるこの対応の遅れにより、家賃が入ってこない事の影響が大きい。

さて、レオパレスは倒産してしまうかどうかは分からないが倒産した場合の影響を考えてみる。

レオパレスは土地を持っている人に対し、アパートの建築を行い、それを30年一括借上げし、入居者の募集、管理を行い、オーナーに家賃を支払うビジネスモデルです。
レオパレスが倒産した場合、建物はもちろん、そのままオーナーのものです。入居者も住み続けられます。しかし、賃貸管理は別の会社に売却されるか、自分で違う会社を探すことになる。
しかし、イメージの悪くなったレオパレスのアパート。よっぽど場所が良い所でないと新しいサブリース会社は見付からないであろう。つまり、家賃が保証されなくなる。

アパートを建築費は金融機関からの借入れによっている。




現在、レオパレスの管理戸数は575,000戸となっている。棟数によると50,000戸程度、建築費の合計では、5兆円程度にはなるだろう。レオパレスオーナーの借入れの返済残は2兆円はあると思われる。

これが貸倒れになる可能性が大きい。金融機関への影響も大きいものとなる。

一番、影響が大きいはアパートオーナーである。多額の負債を抱えることになります。

自己責任では済まないと思う。


posted by さる課長 at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ

2020年06月04日

建物の品質を悪化させる工事は規制すべき!

建築基準法で後施工アンカーは新築建物の構造上主要な部分には使用出来ません。
しかし、差筋を忘れた、アンカーボルトを忘れたとかで、平気でケミカルアンカー、差筋アンカーなどの後施工アンカーで処理する人が施工者、また、それを指示する設計者が居る。

他にも梁への設備スリーブの設置を忘れたため、コア抜きを行い、鉄筋を切断してしまっていることもある。
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もちろん、このような事を行う施工者、設計者が悪いのは明らかであるが、この違法に使われる恐れのある製品、工事を野放しにしてるのも問題がある。

もちろん、耐震補強には後施工アンカーも有効である。コア抜きは正しい使い方はあるのか?




これらの工事会社には、どの建物のどの部位に施工をしたかを記録、報告することを義務付けたら、どうか。

多少は牽制になると思う。
posted by さる課長 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 構造設計